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はんだ付けのフラックスの役割や目的を知って使いこなそう!

はんだ付け フラックス

はんだごてを使用して、電子部品・基板を溶接・溶着する場合には、フラックスの使用はかかせません。

はんだ自体に入っているものや、添付するタイプのものなどがあります。

はんだ付けをするにあたって、接着を容易にしてくれる働きがあるのですが、フラックスの使い方を誤ると返って腐食を早めたり電子部品・基板の寿命を縮めてしまう恐れもあるのです。

今回は、はんだ付けのフラックスの基礎知識や役割・目的などについてご紹介していきます。

そもそもはんだ付けのフラックスとは?

はんだ付け フラックス

フラックスとは、はんだ付けを行う際に、母体となる部品・基板の酸化皮膜の洗浄を行ったり、加熱中の酸化を防いでくれる働きがあります。

フラックスは、はんだそのものに含まれているものと、後から付けるタイプのものがあります。

そして、最近では環境問題や健康問題などを考慮して、鉛フリーはんだが徐々に増えてきていますから、対応商品も増えてきています。

フラックスを使用しなければ、そもそも電子部品と基盤をくっつける事ができなくなる為、溶接・溶着が失敗に終わる事が多いのです。

そして、フラックスとは松ヤニから抽出した溶液を生成して作られています。
ですので、ヤニ入りはんだと呼ばれています。

フラックスの種類について

はんだ付け フラックス

はんだ付けをする時に、使用されるフラックスは主にスイッチ・電線・電気部品・基板など様々なものに使用可能です。

はんだごてには、電気式・ガス式の種類がありますが、基本的には電気式が主流になっています。

電気式タイプには、予めはんだの中にフラックスが含まれているので、そのまま溶着・溶接して使用する事ができます。

ですが、はんだの広がりが思わしくない時は別途フラックスを添付する事でスムーズにはんだ付けを行う事ができるのです。

電気部品

フラックスは、電線・スイッチ・電気部品・基盤などに使われています。

鉛フリーはんだは、その特性からはんだの塗りが甘くなる場合がありますので、別売りの電気部品・基板用のフラックスを購入して使用するのがおすすめです。

金属加工

針金・金属同士のはんだ付けでは、必ず金属加工用のフラックスを使用する事が大切です。

なぜなら、金属用のはんだには、ヤニが含まれていない事が多いからです。

それに、金属加工品を取り扱う場合、新品であっても表面にはサビ・油などが発生している事もあります。

ですので、紙やすり・サンドペーパーなどで磨いて除去した上で、金属加工専用のフラックスを使用しなければいけません。

ステンレス

フラックスが使える種類には、ステンレス素材のものも可能です。

ステンレスは、錆びにくいという特長があるので通常の金属加工品よりかは扱い易いでしょう。

ただし、特殊な金属であるために、はんだに含まれている通常のフラックスだけでは不十分な恐れもあるので、別途でヤニを購入してはんだ付けする事をおすすめします。

フラックスの使い道について

はんだ付け フラックス

はんだ付けをしやすくなるフラックスですが、使い道を誤ると逆効果となります。

つまり、金属の腐食を早めてしまったり有毒性のあるガスを発生させる恐れがあるのです。

ですので、フラックスを使う量にも気をつけなければいけません。

ヤニに含まれている酸は、金属を腐食させてしまう効果もある為、適量を最適な素材に使用する事が重要となります。

なので、フラックスの使い道において、使いすぎてもいけませんし、逆に量が少なすぎてもいけないのです。

使う目的・役割について理解を深めて、なるべく電子部品・基板のはんだ付けを失敗しないようにしましょう。

フラックスの効果について

はんだ付け フラックス

フラックスの効果は、電子部品・基板などの溶接・溶着を円滑にしてくれる働きがありますが、実は、それだけではありません。

はんだを切り離すという役割も担っているのです。

これは、業界用語では【切れ性】と言われており、年々、電気部品・基板が極小化し電子回路も複雑になってきているので、電子回路図では切れ性がとても重要になります。

この様に、フラックスの効果はただ電気部品・基板をくっつける為だけのものではなく、はんだが上手く切れる様に切れをつくる働きがあります。

はんだ付けのフラックスのまとめ

はんだ付けを行う際は、フラックスという松脂が電気部品・基板をくっつける為にかかせません。
また、接合箇所の溶接・溶着だけではなく、切れをつくりだす効果もあります。

ステンレス等の金属加工品によっては、電気式のはんだに含まれているフラックスだけでは十分に機能を発揮できない事もあるので、必ずはんだ付けする製品の種類によって使い分けるようにしましょう。

そして、フラックスの量は使いすぎても少なすぎても良くないですから、使う目的・役割をよく考えてからの使用をおすすめします。

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