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はんだ付けのコツって難しい?初心者でもわかるやりかたを公開中

はんだ付け コツ

電子部品・基板などに、はんだ付けをする際は、少しの溶接・溶着ミスでも接着不良を起こし通電しなくなってしまう恐れもあります。

ですので、はんだ付けする際は、細心の注意が必要になります。

特に、初心者の方は、まだコツや基礎知識の理解が浅い場合が多く、失敗してしまうケースも少なくないでしょう。

ですが、失敗例を把握しておけば、未然に失敗する事を防げる事に繋がりますし、要領よくスムーズに作業を行う事もできます。

また、正しくはんだゴテを使用しないと感電や火傷の危険性もありますので、十分、取り扱いには注意しましょう。

今回は、はんだ付けのコツや失敗例などについてご紹介していきます。

はんだ付けで失敗する理由

はんだ付け コツ

はんだ付けが成功すると、とても見た目が綺麗です。

ですが、失敗したはんだ付けは電子部品・基板の溶着・溶接の後が汚らしく見えてしまいます。

ですので、正しくはんだ付けできると表面が滑らかに仕上がりますが、反対に失敗してしまうと表面にデコボコが出来てしまうのです。

これは、初心者や手先が不器用な人ほど、失敗してしまうケースも多いですが、はんだ付けに失敗する主な理由としては以下のようなものがあります。

・ハンダ付けの箇所以外に、ハンダが流出してしまう

ハンダの温度が高すぎたり、ハンダゴテを使用してくっつける工程時間が長すぎる事が原因になります。

・ハンダブリッジショートハンダ付けのやり方をした場合、二箇所がハンダで繋がりショートしてしまう

このような失敗をしてしまうと、せっかくハンダ付けしても電流が正しく流れません。

ゆえに、そのまま電気を流してしまうと最悪の場合、電子部品・基板が損傷してしまう恐れがあります。

・トンネルハンダーのやり方をして失敗してしまう

見た目は綺麗に仕上がりますが、いざ通電させてみると電気が全く流れないという事態が起きる事があります。

また、引っ張るとすぐに分解して壊れてしまうケースもあるでしょう。

これは、はんだ付けをした直後に、母体の部品・基板などが動いた時や、はんだ付けの時間が足りない事が失敗する理由になります。

はんだ付け前のコツについて

はんだ付け コツ

はんだ付けをして、失敗してしまう事は、なんとしてでも避けたいところですよね。

コツや基礎知識情報の理解を深めていけば、失敗する確率を減らす事もできます。

そして、実は、はんだ付け前の準備や正しいコツも頭に入れて置く事が大切です。

ですので、そもそも錆びている、はんだゴテや作業道具を使用する事は制作失敗に繋がる恐れがあるのです。

道具選びが重要

まずは、はんだ付けする時に必要な道具選びが重要になります。

はんだ

一般的には、糸ハンダを使用します。

糸ハンダは、真ん中にフラックスが入っていてヤニ入りはんだとも呼ばれています。

フラックスが含まれていない、ヤニ無しはんだもありますが、その場合は別にフラックスを準備する必要があります。

はんだごて

はんだ付けで、はんだと電子部品・基板などをくっつける為に、はんだゴテを加熱したものを使用します。

主に、ガス式・電気式の2種類があります。

ガス式は、コンセント電源がない時のはんだ付けに使用されますから、基本的には電気式が最も多く使用されています。

ですので、使用用途に応じたはんだゴテの道具選びが大切になってきます。

コテ台

はんだゴテを使用していると、先端部分は特に熱くなっていますので、うっかり身体に触れてしまうと火傷・怪我などの原因となります。

また、はんだゴテをそのまま地下置きすると、場所によっては周囲の物を溶かしてしまう危険性もあります。

ですので、使用するはんだゴテに合ったコテ台を準備する事が必要です。

コテ先クリーナー

はんだゴテのコテ先は、はんだ・フラックスなどが付着しますから、汚れてしまいます。

ですから、コテ先は常に綺麗にしておかなければ電子部品・基板の溶接・溶着に支障がでたり、スムーズに作業をする事が困難になるでしょう。

また、溶けた、はんだやフラックスが誤って身体に飛んできたら、大火傷を負う恐れもありますから、はんだゴテの取り扱いには十分注意しなければいけません。

そのような事態を避ける為には、コテ先クリーナーではんだゴテをメンテナンスしておく事が大切です。

種類は、スポンジ・ワイヤー状などのものがあります。

はんだ吸取線

ハンダ付けに失敗した時には、はんだ吸取線を使用して、はんだの除去をします。

失敗した箇所に、はんだ吸取線を置いてはんだごてを当てましょう。

そして、溶けたはんだを吸い取れば、新しくはんだ付けがしやすくなります。

こて先の温度と状態を確認する

はんだ付けをする際は、こて先の温度も気にしましょう。

約340℃から360℃位の温度で調節し、コテ先の温度はそれ以上は超えないように温度と状態を確認する事が大切です。

そして、はんだこてのこて先には【斜めカット型・ナイフ型・鉛筆型・マイナスドライバー型】など色々な形状のものがあります。

ですので、それぞれの使用用途によって使い分けるようにすると、初心者の方でもさらに上手にハンダ付けを行う事ができるようになるでしょう。

基盤の固定をする

はんだ付けする際は、電子部品・基盤を動かないようにマスキングテープで固定させたり、部品の足を少し曲げて固定させましょう。

初心者の方は、慣れるまでは基盤をデスクにマスキングテープで固定すると、失敗する確率は少なくなるでしょう。

はんだ付けのコツについて

はんだ付け コツ

はんだ付けをする際は、はんだごての使い方を正しく理解する事が大切です。

初心者の方は、電子部品・基板を上手くはんだ付けするのも慣れないと難しいと思います。

ですので、以下のようなはんだ付けのコツを意識して、なるべく失敗作品をつくらないようにしていきましょう。

温度に気をつける

はんだごては、主に電気式が主流ですが電源を入れてからコテ先が十分に加熱されるまで約3分~5分間ほどかかります。

ですので、温度に気をつけてコテが十分に熱くなってからはんだ付け作業をするようにしましょう。

また、はんだ付けを行う時は温度が360℃を超えないようにする事が、失敗の原因を防ぐ事になります。

フラックスを知る

フラックスとは、ヤニと呼ばれるもので、ヤニ入りはんだの中心に含まれています。

はんだが溶ける、少し前に溶け出しランドの酸化膜・汚れなどを除去してくれる働きがあります。

しかし、フラックスはわずか5秒位で蒸発してしまう事もあるので、その間に綺麗にはんだ付けをする必要があります。

 

フラックスに関連する記事はこちら⇒はんだ付けのフラックスの役割や目的を知って使いこなそう!

はんだごてを離すタイミングを知る

はんだ付けの作業が完了して、失敗しなかったとしても、はんだごてを離す時のタイミングにも気をつけなければいけません。

そうしないと、せっかく綺麗に完成しそうになっている電子部品・基板が汚くなってしまう恐れもあるのです。

ですので、はんだごてを離す時は、素早く離す事が大切です。

はんだ付けのコツのまとめ

初心者の方ほど、はんだ付けに失敗して汚らしく見えてしまう事が多いです。

ですので、まずは【はんだ・コテ台・はんだごて・コテ先クリーナー・はんだ吸取線】など必要な道具を揃える事が大切です。

その上で、失敗作品を作らないように正しいはんだ付けのコツの理解を学んでいきましょう。

そうすれば、初心者の方でも失敗する確率も減らせますし、見栄えが良い溶接・溶着が出来るようになっていきます。

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